
試合前後のストレッチの正しい方法と効果|野球・陸上での実践例も紹介
子供がスポーツに取り組む際、ストレッチはウォーミングアップやクールダウンの一環としてとても大切な役割を果たします。
しかし「いつ、どんなストレッチをすればよいのか」は意外と知られていません。特に野球のイニング間や陸上競技の予選・決勝の合間など、競技特有のタイミングでのストレッチの方法を間違えると、逆にパフォーマンスを落としてしまうこともあります。
静的ストレッチと動的ストレッチの違い
静的ストレッチは、体を一定の姿勢で伸ばすストレッチ方法。反動をつけずに筋肉をゆっくりと伸ばします。柔軟性の向上やリラックス効果があり、運動後のクールダウンにおすすめです。

スポーツをする子供たちにとって、体を柔らかく保つことは非常に重要です。なかでも「静的ストレッチ」は、柔軟性の向上だけでなく、ケガ予防やリカバリーにも大きな効果があります。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({...
動的ストレッチは、腕や脚を大きく動かしながら筋肉を温めるストレッチ方法。血流が促進され、筋肉や関節がスムーズに動くようになり、運動前のウォーミングアップに適しています。

子供のスポーツシーンでは、運動前のウォーミングアップとして「動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)」が注目されています。これは、静的ストレッチのように止まった姿勢で伸ばすのではなく、動きながら筋肉と関節を温める方法です。 ケガの予防はもちろん、筋温・神経伝達を高めることでパフォーマンス向上...
野球のイニング間にストレッチは必要?
野球の試合ではイニング間にベンチに戻る時間があります。この間に簡単な動的ストレッチを入れることで、身体の冷えを防ぎ、次のプレーに備えやすくなります。
おすすめのストレッチ例:
- 軽いジャンプやスキップ
- 肩回し・腕振り
- もも上げや足の振り上げ(レッグスイング)
ポイントは動きを止めないこと。試合の合間に静的ストレッチをすると筋肉の力が一時的に落ちることがあるため注意が必要です。
陸上選手の予選と決勝の間に最適なストレッチは?
陸上競技では予選と決勝の間に数時間空くことがあります。この間に筋肉を固めてしまうと決勝の動きが悪くなるため、軽い動的ストレッチ+短時間の静的ストレッチの組み合わせが効果的です。
おすすめのルーティン:
- 体温が下がらないよう軽いジョグを5分程度
- もも裏やふくらはぎの軽い静的ストレッチ
- 決勝の30分前からはダイナミックストレッチで再度体を温める
予選の疲労や痛みが残っている場合はアイシングも検討しつつ、動かすことで筋肉の状態を保つよう心がけましょう。ただし、アイシングを必要とするような状態の場合、ケガがひどくなる恐れがあります。今本当に頑張るべきなのかをしっかりと考えることが大切です。
試合直前のおすすめストレッチ
試合直前は、静的ストレッチよりも動的ストレッチが圧倒的におすすめです。体温と筋温を上げ、心拍数を上げることで、パフォーマンスの最大化につながります。
主な動的ストレッチ:
- ラジオ体操(全身をバランスよく動かせる)
- スキップやサイドステップ
- もも上げ・ジャンプ・バウンディング
小学生でもできる簡単な動作をテンポよく繰り返すことがポイントです。
試合後・練習後におすすめのストレッチ
運動後は、使った筋肉をしっかり伸ばして疲労物質を流すことが大切です。ここでは静的ストレッチが効果を発揮します。
おすすめのストレッチ部位:
- 太もも(前・後ろ)
- ふくらはぎ
- 腰・背中
- 肩・首
それぞれ10〜20秒程度、反動をつけずに深呼吸しながら行いましょう。翌日の筋肉痛軽減やケガの予防につながります。
まとめ:ストレッチの種類とタイミングを正しく使い分けよう
子供のスポーツにおいて、ストレッチはパフォーマンスの維持・向上とケガ予防に欠かせない要素です。
- 試合前やイニング間 → 動的ストレッチ
- 試合後や練習後 → 静的ストレッチ
- 陸上のようにインターバルが長い競技 → 状況に応じて併用
年齢に合わせて無理のない範囲で実践することで、スポーツをもっと安全に楽しく続けることができます。
今後も、子供の身体を守りながら成長を支える知識を発信していきます。