
成長痛の特徴と対策|ジュニアアスリート必見
成長痛とは?
成長痛は、主に小学生から中学生にかけての成長期の子供に見られる、膝やかかと、足の裏などの痛みです。特に活発に運動をしているジュニアアスリートに多く見られますが、医学的にはまだ原因がはっきりしていないため、注意深く観察し、適切に対応することが求められます。
子供のスポーツと成長痛の関係
スポーツをすることで筋肉や骨に大きな負担がかかり、それが成長過程の身体には痛みとして現れることがあります。以下は、スポーツと関連の深い成長痛の代表例です。
- オスグッド病(膝の痛み):ジャンプやダッシュを多用する競技で起こりやすい。
- シーバー病(かかとの痛み):サッカーやバスケットボールなど、走る動作が多いスポーツに見られる。
- セーバー病(踵骨骨端症):成長軟骨が刺激されることで痛みが出る。
成長痛の主な症状
以下のような症状があれば、成長痛を疑うべきです。
- 膝やかかと、足首に痛みがある
- 運動中や運動後に痛みが増す
- 押すと痛みがあるが、腫れや赤みはない
- 安静にしていると改善する
これらの症状が見られる場合は、無理をさせず、まずは休息を取ることが重要です。
成長痛の対策・予防方法
成長痛は予防と早期対応がポイントです。以下のような対策が効果的です。
1. ストレッチとウォームアップ
運動前後のストレッチは、筋肉や腱への負担を軽減し、成長痛の予防に繋がります。特に太もも前面(大腿四頭筋)やふくらはぎのストレッチは重要です。
2. アイシング
痛みが出た場合は、患部を冷やすことで炎症を抑えることができます。1回15〜20分を目安に、タオルなどで包んで冷やしましょう。※アイシングについては、必要なのか否かという考えがありますが、実施することで一定の鎮痛効果が見られることが多いので、例えば、就寝時に痛みが気になるなどのときは1つの方法として考えられても良いと思います。
3. 適切な休息
成長期の身体は非常に繊細です。連日の練習でオーバーユースにならないよう、週に1〜2日は完全休養日を設けることが理想です。
4. 正しいフォーム指導
間違ったフォームでのプレーは、局所に負担をかけやすく、成長痛のリスクを高めます。専門のコーチによる指導や、動画でのフォームチェックを取り入れましょう。
5. インソールやサポーターの活用
スポーツ用のインソールやサポーターを使用することで、負担を軽減できます。特にかかとや膝への衝撃を吸収するアイテムが効果的です。
病院に行くべきタイミング
成長痛は基本的に自然治癒しますが、以下のような場合は整形外科など専門医の受診をおすすめします。
- 痛みが1週間以上続いている
- 患部が腫れている、赤くなっている
- 痛みがどんどん強くなっている
- 歩行や日常生活に支障をきたしている
親ができるサポート
子供は痛みを我慢しがちです。親としては、日頃から子供の様子をよく観察し、「今日はどこか痛くない?」と声をかけることが大切です。また、休むことに罪悪感を感じさせず、「身体を大事にすることも練習のうち」と伝えてあげましょう。
まとめ:成長痛は無理をさせず、予防とケアを
子供のスポーツにおける成長痛は、誰にでも起こり得る一時的な現象です。しかし、適切に対処することで、重症化を防ぎ、長くスポーツを楽しめる身体作りにつながります。親や指導者が連携してサポートし、子供の健やかな成長を見守っていきましょう。