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ジュニアスポーツの活動時間と怪我のリスクの関係とは?

ジュニアスポーツで気をつけたい1週間の活動時間と怪我のリスクについて解説。年齢に応じた適切な運動量と怪我予防のポイントを紹介します。




ジュニアスポーツの活動時間と怪我のリスクの関係とは?

子供の成長や健やかな発育に欠かせないスポーツ。しかし近年、ジュニアスポーツにおける「やりすぎ」が問題視されています。特に注目されているのが、1週間あたりの活動時間と怪我のリスクの関係です。

この記事では、スポーツをがんばる子供たちが安全に取り組めるよう、適切な運動時間の目安や怪我のリスクを減らすための工夫について詳しく解説します。

1週間の活動時間が長すぎると怪我のリスクが高まる

米国小児科学会(AAP)などの研究では、ジュニアアスリートの怪我の多くが「過度な練習」によるものと指摘されています。特に、同じ競技を年中行っている子供ほど、疲労骨折や腱の炎症などの慢性的なスポーツ障害を起こしやすくなります。

目安としては、「週あたりのスポーツ活動時間は年齢の数(年齢×1時間)を超えないようにする」ことが推奨されています。例えば、10歳の子なら、週10時間までが適正とされています。

これを超えると、次のようなリスクが高まると考えられています:

  • 筋肉や関節の慢性的な痛み
  • 疲労骨折や靭帯損傷
  • モチベーションの低下、バーンアウト
  • 学業や日常生活への悪影響

「週の活動時間=年齢の数」は本当に妥当?

もちろん、すべての子供にこのルールが当てはまるわけではありません。体力があり、競技レベルも高い子はもっと長時間練習しているケースもあります。しかし、重要なのは「身体の声をきちんと聞くこと」です。

たとえ週10時間以内であっても、連日のハードな練習で休息が不足していれば、怪我のリスクは高まります。反対に、週12時間でも日によって強度を調整し、きちんと休養日を設けていればリスクは抑えられます。

怪我のリスクを減らすための工夫

怪我を防ぎ、子供が長く楽しくスポーツに取り組むためには、以下の点に注意しましょう。

1. 休養日の確保

最低でも週に1~2日は完全休養日を設けることが理想です。休養は身体の疲労回復だけでなく、心のリフレッシュにもつながります。

2. 多様な運動経験を積ませる

一つの競技に絞らず、さまざまなスポーツや遊びを経験させることで、全身のバランスが整い、特定部位への負担が偏りにくくなります。

3. 睡眠と栄養の確保

成長期の体には、質の高い睡眠とバランスの良い食事が欠かせません。運動後は特に、しっかりとタンパク質やビタミンを摂取しましょう。

4. 子供自身の意見を尊重する

「つらい」「痛い」と訴えたときは、その言葉を無視せずすぐに休ませる判断が必要です。競技の継続よりも、子供の心身の健康を最優先にしましょう。



まとめ:大切なのは「無理をさせない」こと

ジュニアスポーツは子供の身体能力や精神面を育む貴重な機会ですが、「やりすぎ」による怪我はその成長を妨げるリスクも伴います。年齢に応じた適切な活動時間を守ること定期的な休養や多様な運動経験を取り入れることが、長期的な成長には欠かせません。

親や指導者が子供の声にしっかり耳を傾け、無理なく楽しめる環境を整えていきましょう。


当ブログでは、今後もジュニアスポーツに関する情報を発信していきます。ぜひ他の記事もチェックしてみてください。



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