
試合で緊張しないためにできること|緊張を味方につけよう
子供がスポーツの試合で「緊張しちゃう」と不安になること、ありますよね。親としても「うまくやってほしい」「失敗しないで」と願うからこそ、どう声をかけていいのか迷うものです。
実は、「緊張」は悪いことではありません。むしろ、適度な緊張は集中力を高め、子供のパフォーマンスを引き出す大切な感情です。
今回は、子供が試合で緊張に負けないためにできること、緊張との上手な付き合い方についてご紹介します。
1. 緊張は悪いものではないと伝える
まず大切なのは、「緊張=悪いこと」という考え方を変えることです。緊張は、脳が「大事な場面だ」と認識している証拠。つまり、成長のチャンスです。
親はこう伝えてみましょう。
「緊張しているのは、それだけ真剣に取り組んでいるってことだよ」
「緊張しているってことは、準備してきた証拠だね」
子供は大人の言葉を敏感に受け取ります。「緊張してもいいんだ」と安心するだけで、気持ちがぐっと楽になるものです。
2. ルーティンを作って心を落ち着かせる
プロのアスリートも実践しているのが「ルーティン」です。試合前に決まった行動をすることで、気持ちを落ち着かせ、いつもの自分を取り戻す効果があります。
たとえば、
- 深呼吸を3回する
- お守りを握る
- 好きな言葉を心の中で唱える(例:「大丈夫」「やれる」)
- ジャンプして体をリセットする
子供にとってもルーティンは有効です。緊張しているときこそ「いつもの行動」を取り入れることで、安心感が得られます。
3. 試合前の準備を徹底する
「緊張」は、未知の状況に対する不安から生まれます。逆にいえば、しっかりと準備をしておけば、「やれることはやった」と自信を持って試合に臨めます。
具体的には、
- ルールや戦術の確認
- ユニフォームや道具のチェック
- 会場の場所や流れの把握
親子で一緒に準備をする時間も大切です。「準備OKだね!」と声をかけることで、子供の不安が和らぎます。
4. 緊張した時の「対処法」を教える
どんなに準備しても緊張する時はあります。そんな時のために、子供に「緊張したらこうしよう」という対処法を伝えておくと安心です。
おすすめの方法は以下の通りです。
- 深呼吸:ゆっくり3回行うだけで、心拍数が落ち着きます。
- 手足を動かす:ジャンプや軽いストレッチで緊張を和らげます。
- ポジティブワード:「大丈夫」「頑張ってきた」と自分を励ます言葉を持たせましょう。
あらかじめ練習しておくと、試合本番でも自然にできるようになります。
5. 試合の目的は「勝つ」ことだけじゃないと伝える
子供が緊張してしまう理由のひとつは、「失敗したらどうしよう」というプレッシャーです。
そこで大事なのは、「試合の目的は経験や成長でもある」と教えること。試合を通して挑戦すること、楽しむことが一番大切だという価値観を共有しましょう。
親の一言で、子供の心が軽くなることもあります。
「失敗してもいいから、自分の力を出してこようね」
「チャレンジする姿を見られるのが楽しみだよ」
6. 試合後のフォローも忘れずに
試合後に大事なのは、「結果」ではなく「過程」を認めること。
「点を取れてすごかったね」よりも、「練習したプレーが出せてたね」「最後まであきらめなかったね」と、努力や姿勢を褒めましょう。
そうすることで、子供は「次もがんばろう」と前向きになれます。
まとめ|緊張は成長の証し。親のサポートで乗り越えよう
試合の緊張は、子供にとって自然なことです。そしてその緊張をどう受け止め、どう乗り越えるかが大きな成長につながります。
親ができることは、
- 緊張を肯定的に捉えること
- 準備やルーティンで安心させること
- 結果ではなく過程を評価すること
一緒に緊張を乗り越える経験は、親子の絆も深めてくれます。ぜひ今回の内容を参考に、前向きに試合に臨めるサポートをしてあげてください。